おおぎやなぎちか、書きます! 

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『アンネはなぜ死んだのか 十年間の旅の記録』土山優(新日本出版社)

 「季節風」の友人、土山優さんの新刊がついに出ました。

 『アンネはなぜ死んだのか 十年間の旅の記録』というタイトル、まさに!

 優さんは、同じユダヤ人でも生き残った少女もいる中でアンネはなぜ死んだのか、という問いを持ち、そこをきっかけにヒトラー、ホロコースト、ヒトラーの暗殺を計画した男ゲオルク・エルザ―、白バラという大学生のレジスタンスの集団を追い続けていました。それが10年間の旅です。参考資料を読みつくし、現地に行き、その場に立ち、時に書くことができなくなり、苦しんで苦しんで生み出した一冊。

 他にも、私が知らなかった事実がありました。

 3分の2くらい(?)は、「季節風」のルポルタージュとして連載、後は書きおろしです。

 「季節風」の数編を読んで私は、「これ、いつか本にしてください」とお願いしました。すると、すでに新日本出版社の編集者さんからお声がかかっていたのです。さすが! と思ったものの、その後10年かかったという難産の結果の本です。

 新日本出版社の編集者さんは、私の本も3冊手掛けてくださった方、なので、つい「Tさん、退職してしまいますよ。優さん!」なんて、お会いするたび、声をかけていました。実際にTさんは退職され、嘱託期間も終え、それでもこの本1冊だけは、自分でやりますと、あきらめなかったのですから、涙。

 あ~、すごい。すごいなんてちゃちな言葉、申し訳ないです。でも、すごい。オビ文を書かれたあさのあつこさんは、ご覧のように「恐ろしい本だった」と言ってます。あさのさんの言葉、オビの裏がまたいいんです。ぜひ、確かめてください。

   一人旅。予定外の電車のこと、ホテルのこと、いろんな施設で受付の方とのやりとり、白バラの三人の墓で出会った老人とのやりとりも含めてすべてが大変な記録だと思います。ウクライナの国境で避難してきた人々を見つめていた優さんは、転んだ子どもに手を差し伸べます。でも、その母親につきとばされ「人さらい」と叫ばれるのです。それだけ、子どもが拉致されているという現実の結果です。

 アウシュビッツを実際に訪れた人は私の周りでは、他にいません。団体での観光ではないその描写も、肌に伝わってきます。

 

 

 今、イランがイスラエルとアメリカから攻撃されています。

 ユダヤ人の歴史、イスラエルの歴史、ややこしいというのが本音です。でも、今読むべき一冊です。ぜひぜひ!!!!